1_DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは
DHCPとは、IPアドレスなどのネットワーク接続に必要な情報を、DHCPサーバから自動的に取得しPCに設定するためのプロトコル(約束事)になります。ネットワーク上の住所を示すIPアドレスを各機器に設定する方法は主に2種類あり、事前に設定したIPアドレスが変わらない固定IPアドレス方式(静的)と、端末起動時など特定のタイミングでIPアドレス取得し、定期的にIPアドレスが変わる動的IPアドレス方式が存在し、DHCPは後者に該当します。
DHCPから取得できる情報
ネットワーク情報 | 例 |
---|---|
IPアドレス(Ipv4) | 10.204.10.3 |
サブネットマスク | 255.255.255.255.0 |
デフォルトゲートウェイ | 10.204.10.254 |
DHCPサーバ | 10.204.10.99 |
リース取得日時 | 令和7年7月30日12時 |
リース期限 | 令和7年8月6日12時 |
DNSサーバ | 10.99.99.1 |
2_IPアドレスを自動割り当てする仕組みを図解化


バグ太郎
払いだされたネットワーク情報における「リース取得日時」と「リース期限」とは何ですか?

C-3PU
リース取得日時とは、 DHCPサーバからIPアドレスなどの設定を割り当てられ、クライアント(PC等)がその割当てを受け入れた時刻を指しています。一方、リース期限とは、DHCPサーバがクライアントに対して設定したリース期間を満了し、有効期限が切れる時刻です。期限を過ぎると再度リースの更新を行い、新たなIPアドレスが払い出されます(=IPアドレスが動的に変わる)。

バグ太郎
結局のところDHCPを導入した時にメリットがあるのですか?

C-3PU
DHCPの仕組みがない世界を考えてもらう分かりやすいかもしれません。DHCPの仕組みがないと、各機器に個別に固定IPアドレスを設定し、エクセル等で台帳のようなものを作り管理する形になります。機器が増えるたびに台帳を更新するので管理の負担が大変なのは想像がつくかなと思います・・・

バグ太郎
それは確かに大変だ・・・(アナログだ・・・)
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