NICとは?MACアドレスとの違いと役割を図解でわかりやすく解説

IT基礎

1_NIC(Network Interface Card)とMac(Media Access Control)アドレスについて

NIC(Network Interface Card)とは、デバイスがネットワークに接続するための窓口を指します。LANケーブルなどの物理的な線でネットワークに接続するための有線NICと、Wifiに代表される無線通信のための無線NICなどが存在します。
対してMAC(Media Access Contorol) アドレスとは、NICに割り当てられた固有の識別番を指します。

2_図解化

NICとMACアドレスのイメージ図

図解:ネットワーク接続の窓口となるNICと、その各NICに固有に割り当てられる48ビットのMACアドレスの関係を示すイメージ図
バグ太郎
バグ太郎

有線NICって、LANケーブルの挿し口のことなんですか?

C-3PU
C-3PU

いえ、有線NICは、LANケーブルの挿し口(RJ-45コネクタ)だけで構成されているわけではなく、実際は「バスインターフェース」/「MACコントローラ」/「PHY(物理層トランシーバ)」/「RJ-45コネクタ」などの様々なハードウェア要素から成立しています。なので有線NICは上記各種ハードウェアの総称と思ってください。

バグ太郎
バグ太郎

バスインターフェース・・・?MACコントローラ・・・?
用語が多くて、頭バグってきた・・・)

C-3PU
C-3PU

あまり細かい用語については、覚えなくても大丈夫ですよ。大事なのは、ネットワークとの接続口がNICであり、NICごとに固有の識別子であるMACアドレスが紐づいているということを覚えておいてください。

MACアドレスの仕様

  • 機器同士の重複がない → 識別子の前半が開発元コードで、後半が機器コード
  • 機器が製造された段階で設定 → ユーザの変更は原則不可
  • 16進数で表記 →例)AAはただのアルファベットではなく、16進数の値を示している【10進数だと、AAは170に相当】
図解:ネットワーク接続の窓口となるNICと、その各NICに固有に割り当てられる48ビットのMACアドレスの関係を示すイメージ図
部分ビット数説明
OUI(ベンダコード)24IEEEという団体にて管理され開発元(メーカー)に割り当てられる識別し
機器コード24開発元が自社製品に対してユニークに割り当てるシリアル的な識別子

複数のNIC

NICは各デバイスにつき1つというわけではありません。むしろ最近のPCであれば、有線NICに加え無線を使用するためのNICを備えていることが多いです。NICを複数持っていれば、一つのNICに障害があった場合でも可用性を担保することが出来ますし、方法によっては複数あるNICをまとめて利用することでスループット(処理速度)を挙げることも可能になります。

3_MACアドレスはどんな場面で利用されるのか

バグ太郎
バグ太郎

MACアドレスは具体的にどんな場面に利用されるのですか?

C-3PU
C-3PU

具体的には、通信を届ける際の宛先として設定されます。ただしIPアドレスが最終的な目的地を表しているのに対して、MACアドレスは、目的地に届けるために次にどこに行ったいいかを示しています。
宛先としてセットされたMACアドレスは、具体的には、通信(データ)がスイッチと呼ばれる機器を経由する時に参照され、スイッチのどの接続口(ポート)に通信を転送したらいいかの判断材料となります。

図解:MACアドレスは通信を届ける宛先としてセットされる

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