1_NIC(Network Interface Card)とMac(Media Access Control)アドレスについて
NIC(Network Interface Card)とは、デバイスがネットワークに接続するための窓口を指します。LANケーブルなどの物理的な線でネットワークに接続するための有線NICと、Wifiに代表される無線通信のための無線NICなどが存在します。
対してMAC(Media Access Contorol) アドレスとは、NICに割り当てられた固有の識別番号を指します。
2_図解化
NICとMACアドレスのイメージ図


有線NICって、LANケーブルの挿し口のことなんですか?

いえ、有線NICは、LANケーブルの挿し口(RJ-45コネクタ)だけで構成されているわけではなく、実際は「バスインターフェース」/「MACコントローラ」/「PHY(物理層トランシーバ)」/「RJ-45コネクタ」などの様々なハードウェア要素から成立しています。なので有線NICは上記各種ハードウェアの総称と思ってください。

バスインターフェース・・・?MACコントローラ・・・?
(用語が多くて、頭バグってきた・・・)

あまり細かい用語については、覚えなくても大丈夫ですよ。大事なのは、ネットワークとの接続口がNICであり、NICごとに固有の識別子であるMACアドレスが紐づいているということを覚えておいてください。
MACアドレスの仕様

部分 | ビット数 | 説明 |
OUI(ベンダコード) | 24 | IEEEという団体にて管理され開発元(メーカー)に割り当てられる識別し |
機器コード | 24 | 開発元が自社製品に対してユニークに割り当てるシリアル的な識別子 |
複数のNIC
NICは各デバイスにつき1つというわけではありません。むしろ最近のPCであれば、有線NICに加え無線を使用するためのNICを備えていることが多いです。NICを複数持っていれば、一つのNICに障害があった場合でも可用性を担保することが出来ますし、方法によっては複数あるNICをまとめて利用することでスループット(処理速度)を挙げることも可能になります。
3_MACアドレスはどんな場面で利用されるのか

MACアドレスは具体的にどんな場面に利用されるのですか?

具体的には、通信を届ける際の宛先として設定されます。ただしIPアドレスが最終的な目的地を表しているのに対して、MACアドレスは、目的地に届けるために次にどこに行ったいいかを示しています。
宛先としてセットされたMACアドレスは、具体的には、通信(データ)がスイッチと呼ばれる機器を経由する時に参照され、スイッチのどの接続口(ポート)に通信を転送したらいいかの判断材料となります。

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