1_簡単にまとめると・・・
クライアントサーバシステムとは、クライアント(PC)とサーバ(専用サーバマシン)が、システム利用にあたり役割分担している形態を指します。
クライアント(PC)は、主にユーザに操作画面を表示し入力を受け付けたり、入力データのチェックなど簡単な処理を担当しています。
※クライアント側には何かしらの資材(設定ファイルやソフトウェア)が仕込まれていることが多いです。
サーバは、主にシステム全体のコアとなる処理(アクセス制御やデータ処理・管理など)を担当しています。
2_とりあえず図解化
クライアントサーバシステムにおける役割分担
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役割分担をしていることは分かったけど、この形態のメリットがよく分かりません

他のシステム形態と比較すると分かりやすいのですが
クライアント(PC)側で、システムを利用するための資材(ソフトウェア等)が稼働しているため、入力画面での高い操作性やリッチなUIが提供されます。(メリット)
ただし、クライアント側に資材を置いているため、資材の更新があった場合の管理が負担となります。(デメリット)
クラサバのデメリット

3_何かに例えると・・・
「ATM(現金自動預け払い機)」におけるお金の引き出しフローで考えてみてください
- ATM端末(クライアントの窓口)
ATMは、お客のリクエストを受け付け、カード情報や入力された暗証番号を使って、その情報を銀行の中央システムに送る役割を果たします。ここでは、直接データを処理しない「中継役」として機能しており、リクエストをサーバにわたす役目を担います。 - 銀行の中央システム(サーバ役)
銀行の中央システムは、お客から受け取ったリクエストを解析し、アカウント情報を確認したり、引き出し可能な現金の額を計算したりします。そして、その結果や情報をATMに返送します。ここでのサーバは、リクエストに基づいたデータやサービスを提供する中心的な存在です。
上記のようにATMでは、お客がリクエスト(現金の引き出しや残高の確認)を行い、ATM端末がそのリクエストを銀行の中央システム(サーバ)に渡し、最終的に必要な情報やサービスが提供されるという一連の流れが発生します。これが、クライアントとサーバの間で情報やサービスがやり取りされる仕組みのイメージに近いです。
4_なぜ必要なのか
歴史的背景として・・・初期の集中型システムでは限界を迎えてしまった
1960年代~70年代には、大型のメインフレームコンピュータがすべての処理を担い、ユーザーは単純な端末を通してアクセスする方式が主流でした。ここでは、すべての計算やデータ管理を中央のコンピュータが行っていたため、資源の効率利用とセキュリティの観点からは優れていましたが、ユーザー数が増加するとシステム全体の負荷が高まるという問題がありました。
そこで、ユーザー側の端末にもある程度の処理能力を持たせ、同時にサーバ側で重大な処理やデータ管理を集中させることで、全体のバランスをとる仕組みが開発されたというわけです
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